鎮西堡100kウルトラマラソン2024 鎮西堡王者之路~無畏超級馬拉松 2024 [レース&イベント]
2024.1.21
総合1位。低温と雨が私に味方したとしても、出来すぎな結果でした。100km3030mUp/8時間55分(strava)
前回(こちら)は台北マラソンからの故障があり10時間切れず、7位。10時間切りを目標に走った今回はなんと8時間台。新竹マラソンでの自己ベストと言い、ここ2ヶ月が本当にマラソン人生のピークかもしれません。
まずは準備編。
特に長距離ランの練習はせずに、平日は朝の8kmラン or Zwiftでのインターバルが最近のルーティンです。週末は走って15km、またはロングライド。ラン距離としては全然ですが、100km完走だけならこれで問題無しです。
このレースに向けて、4週間前に着地筋を酷めの筋肉痛にする練習を一度行いました(こちら)。回復には2週間かかり、レース当日は充分に筋力が高まった状態だったと思います。登り下りが大きいコースなので、終盤まで登れる足、下れる足を作っておく事がポイントです。
装備はこんな感じ。雪が降るほどでは無いにしろ寒いのは分かっていたので、モンベル腹巻きとアームカバーを足したノースリーブスタイル。オレンジのウインドブレーカーで風雨を凌ぐ予定でしたが、スタート前の雨が強かったのでモンベルのトレントフライヤーに直前で変更しました。これが大正解。結局、ウエストバッグは使わす、TNFのショーツのポケットで足りました。前回の経験から、小さいライトも携帯。上位だと暗い中を単独で走るので足元照らすライトは必須です。
事前の天気予報と、当日朝のニュース。スタート地点の尖石(標高280m)で13度なので、宇老(1480m)や鎮西堡(1630m)はかなりの寒さの予想。雨は止む予報。
尖石までは車だと30-40分で行けるので、昨年の通り、予約しておいたタクシーで会場入りしました。900NTDくらいかかりましたが、最近会社からの週末タクシー補助が始まったので私の負担はかなり減りました。
ちなみにタクシーはトヨタ bZ4X(電気自動車)でした。台湾に来てからタクシーで頻繁に乗るトヨタのイメージが爆上がりしていますが、次の車はやっぱりガソリンかハイブリッドがいいかな。
車をおりたら会場へ。やはり雨。ウルトラマラソンはこれくらいハードな方が選手喜ぶのでしょうか... 私は晴れが好きです。
身支度を済ませます。靴は履き潰す目的で昨年と同じNikeのTemp Next%。新品と比べるとソールの剛性がかなり落ちてますが、エアポッドはまだまだ現役。着地衝撃を少しでも和らげてくれよ〜と。
荷物預け(置き荷物、ドロップバッグ)もスムーズに終わり、雨が当たらない軒先でスタートを待ちます。雨足が強かったので、ドロップバッグに保険として入れるつもりだったトレントフライヤーを着た状態でスタートを待ちます。
いよいよスタート。昨年7位なので、おおよそ最前列から出ました。
スタート後、集団は昨年より遅く感じました。キロ5分弱でも尖石から宇老へ向かう橋を渡るあたりで、数人しか周りにいませんでした。昨年は大腿に爆弾を抱えていて、かなり抑えたからかもしれません。
特に早いペースでもないので、そのまま行くと、昨年優勝のN大さんが前にいて2番手を走る形になります。私の後ろに男性と女性が一人ずつ、でもしばらくして彼らは見えなくなりました。
予報に反して雨は全然止まず。日の出まで1時間は真っ暗な山道を走ります。先頭の方との距離は一時50mほどでしたが、宇老への急な登りに入ると徐々に縮まり宇老には私が先着。宇老まで止まらずに走り切れたのは初めてでした。雨降りだったので全行程、写真は撮りませんでした。
レインウェア着用(ほぼ全区間フードも装着)の私に対して、2番手に後退したN大さんはランシャツ一枚で相当寒そうでした。宇老からの下りで一旦抜き返されますが、その先で調子悪くなったのかペースダウン。寒くて疲れた、のような会話した後、私と離れてしまいました。
そこから先は、基本は一人旅。
秀巒まで下ったら、次は泰岡への登り。ここも激坂で30秒歩いた以外は走って登れました。鎮西堡の折り返し地点(49km)へはそこそこの余裕を持って到着。
折り返しの後、2位の選手とは20分弱の差があり、ここは思った以上で一安心。とは言え、まだ残り半分、宇老への大きな登りと最後の20kmの下りがあるので、自分が崩れれば簡単にひっくり返される時間差です。
この先は下りも登りも、とにかく上手くコントロールして、最後まで何事もなく走り切ることに注力しました。レース中にエイドで聞いても、後ろとの差が全く分からないので最後まで半信半疑で走っていました。
折り返しの後、着地筋が痛み出した以外は体の不調は無し。ジェルの中のカフェインか、電解質も一定程度効果あったと思います。エイドでは台湾ソーセージや色々な小菜があったのですが、想定外の状態になるとまずいので、基本はバナナだけにさせていただきました。エイドや折り返し地点でも、台湾の皆さんは「これも食べてみて」「これも飲んでみて」と、とても優しく接してくれて力になりました。
最後の宇老への登りも(ゆっくりですが)ほぼ走り切り、自分でも驚きの強さでした。いよいよ最後の20km下り。ここまで来たら1位でゴールしたい気持ちが強くなって、すでにひどい痛みが出ている足をなんとか動かし続けました。靴もまだ大丈夫!
尖石の端の近くの7-11まで降りて来て、残り2km。後ろに誰も見えないので優勝を確信。Sub9も数分のマージンで達成できる状況だったので、ゴールまで踏ん張りました。
そして、優勝。お見事!!!
インタビューは中国語でと言ってみましたが、本当に下手ですみませんでした。英語にしてもっと関係者への感謝を伝えるべきでした。
靴はソールがほぼ剥がれていて、ギリギリでした。運も良かったということですね。
商品もいただき、電車で帰宅。
通過タイム(strava ログから)
start 0h0m
宇老 1h53m
秀巒 2h44m
泰岡 3h31m (司馬庫斯分岐)
鎮西堡 4h25m (折り返し)
泰岡 5h18m (司馬庫斯分岐)
秀巒 6h00m
宇老 7h15m
Finish 8h55m
成績表
2位の方とは25分の差でした。昨年優勝のN 大さんは残念ながらDNFだったようです。8h55mは昨年だと2位相当のタイムで、今年のコンディション考えると充分はやいと思います。
オフィスに飾っている記念品も一回り大きくなりました (去年の7位のものは家に持ち帰りました)。
運動の時も普段の生活でも、セルフコントロールの能力が上がっている気がします。
年齢のおかげなのか、台湾の何かのおかげなのか。
総合1位。低温と雨が私に味方したとしても、出来すぎな結果でした。100km3030mUp/8時間55分(strava)
前回(こちら)は台北マラソンからの故障があり10時間切れず、7位。10時間切りを目標に走った今回はなんと8時間台。新竹マラソンでの自己ベストと言い、ここ2ヶ月が本当にマラソン人生のピークかもしれません。
まずは準備編。
特に長距離ランの練習はせずに、平日は朝の8kmラン or Zwiftでのインターバルが最近のルーティンです。週末は走って15km、またはロングライド。ラン距離としては全然ですが、100km完走だけならこれで問題無しです。
このレースに向けて、4週間前に着地筋を酷めの筋肉痛にする練習を一度行いました(こちら)。回復には2週間かかり、レース当日は充分に筋力が高まった状態だったと思います。登り下りが大きいコースなので、終盤まで登れる足、下れる足を作っておく事がポイントです。
装備はこんな感じ。雪が降るほどでは無いにしろ寒いのは分かっていたので、モンベル腹巻きとアームカバーを足したノースリーブスタイル。オレンジのウインドブレーカーで風雨を凌ぐ予定でしたが、スタート前の雨が強かったのでモンベルのトレントフライヤーに直前で変更しました。これが大正解。結局、ウエストバッグは使わす、TNFのショーツのポケットで足りました。前回の経験から、小さいライトも携帯。上位だと暗い中を単独で走るので足元照らすライトは必須です。
事前の天気予報と、当日朝のニュース。スタート地点の尖石(標高280m)で13度なので、宇老(1480m)や鎮西堡(1630m)はかなりの寒さの予想。雨は止む予報。
尖石までは車だと30-40分で行けるので、昨年の通り、予約しておいたタクシーで会場入りしました。900NTDくらいかかりましたが、最近会社からの週末タクシー補助が始まったので私の負担はかなり減りました。
ちなみにタクシーはトヨタ bZ4X(電気自動車)でした。台湾に来てからタクシーで頻繁に乗るトヨタのイメージが爆上がりしていますが、次の車はやっぱりガソリンかハイブリッドがいいかな。
車をおりたら会場へ。やはり雨。ウルトラマラソンはこれくらいハードな方が選手喜ぶのでしょうか... 私は晴れが好きです。
身支度を済ませます。靴は履き潰す目的で昨年と同じNikeのTemp Next%。新品と比べるとソールの剛性がかなり落ちてますが、エアポッドはまだまだ現役。着地衝撃を少しでも和らげてくれよ〜と。
荷物預け(置き荷物、ドロップバッグ)もスムーズに終わり、雨が当たらない軒先でスタートを待ちます。雨足が強かったので、ドロップバッグに保険として入れるつもりだったトレントフライヤーを着た状態でスタートを待ちます。
いよいよスタート。昨年7位なので、おおよそ最前列から出ました。
スタート後、集団は昨年より遅く感じました。キロ5分弱でも尖石から宇老へ向かう橋を渡るあたりで、数人しか周りにいませんでした。昨年は大腿に爆弾を抱えていて、かなり抑えたからかもしれません。
特に早いペースでもないので、そのまま行くと、昨年優勝のN大さんが前にいて2番手を走る形になります。私の後ろに男性と女性が一人ずつ、でもしばらくして彼らは見えなくなりました。
予報に反して雨は全然止まず。日の出まで1時間は真っ暗な山道を走ります。先頭の方との距離は一時50mほどでしたが、宇老への急な登りに入ると徐々に縮まり宇老には私が先着。宇老まで止まらずに走り切れたのは初めてでした。雨降りだったので全行程、写真は撮りませんでした。
レインウェア着用(ほぼ全区間フードも装着)の私に対して、2番手に後退したN大さんはランシャツ一枚で相当寒そうでした。宇老からの下りで一旦抜き返されますが、その先で調子悪くなったのかペースダウン。寒くて疲れた、のような会話した後、私と離れてしまいました。
そこから先は、基本は一人旅。
秀巒まで下ったら、次は泰岡への登り。ここも激坂で30秒歩いた以外は走って登れました。鎮西堡の折り返し地点(49km)へはそこそこの余裕を持って到着。
折り返しの後、2位の選手とは20分弱の差があり、ここは思った以上で一安心。とは言え、まだ残り半分、宇老への大きな登りと最後の20kmの下りがあるので、自分が崩れれば簡単にひっくり返される時間差です。
この先は下りも登りも、とにかく上手くコントロールして、最後まで何事もなく走り切ることに注力しました。レース中にエイドで聞いても、後ろとの差が全く分からないので最後まで半信半疑で走っていました。
折り返しの後、着地筋が痛み出した以外は体の不調は無し。ジェルの中のカフェインか、電解質も一定程度効果あったと思います。エイドでは台湾ソーセージや色々な小菜があったのですが、想定外の状態になるとまずいので、基本はバナナだけにさせていただきました。エイドや折り返し地点でも、台湾の皆さんは「これも食べてみて」「これも飲んでみて」と、とても優しく接してくれて力になりました。
最後の宇老への登りも(ゆっくりですが)ほぼ走り切り、自分でも驚きの強さでした。いよいよ最後の20km下り。ここまで来たら1位でゴールしたい気持ちが強くなって、すでにひどい痛みが出ている足をなんとか動かし続けました。靴もまだ大丈夫!
尖石の端の近くの7-11まで降りて来て、残り2km。後ろに誰も見えないので優勝を確信。Sub9も数分のマージンで達成できる状況だったので、ゴールまで踏ん張りました。
そして、優勝。お見事!!!
インタビューは中国語でと言ってみましたが、本当に下手ですみませんでした。英語にしてもっと関係者への感謝を伝えるべきでした。
靴はソールがほぼ剥がれていて、ギリギリでした。運も良かったということですね。
商品もいただき、電車で帰宅。
通過タイム(strava ログから)
start 0h0m
宇老 1h53m
秀巒 2h44m
泰岡 3h31m (司馬庫斯分岐)
鎮西堡 4h25m (折り返し)
泰岡 5h18m (司馬庫斯分岐)
秀巒 6h00m
宇老 7h15m
Finish 8h55m
成績表
2位の方とは25分の差でした。昨年優勝のN 大さんは残念ながらDNFだったようです。8h55mは昨年だと2位相当のタイムで、今年のコンディション考えると充分はやいと思います。
オフィスに飾っている記念品も一回り大きくなりました (去年の7位のものは家に持ち帰りました)。
運動の時も普段の生活でも、セルフコントロールの能力が上がっている気がします。
年齢のおかげなのか、台湾の何かのおかげなのか。
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